2009年05月23日
宿敵!ねこまたぎ探検隊
水流から逃れ、どうにか地下遺跡の出口までたどり着いた
マタギを待っていたのは、黒い背広の紳士。
「おやおや、水浴びとは健康的だなマタギ君、元気そうで何より」
「…ふん、アンタが来ているとはね将軍、久しぶりだな」
かつての宿敵は不敵な笑みをたたえ、地上からマタギを
静かに見下ろしている。マタギが唇を噛みしめるのが
たまらなく楽しいかのように、くくっとのどを鳴らす。
「相変わらずしぶとい男だがここまでだ。ブツは頂いていくよ」
君はこのまま地下で遺跡と共に眠るといい」
「おや、そんな余裕をかましてまた出し抜かれても知らないぞ?
今のうちにとどめを刺して置いたほうがいいんじゃないか?」
「くく、負け惜しみを!…おい、ふたを閉めろ」
将軍の部下の手で出口の蓋が少しずつ閉じられていき、
外の光は将軍の低い笑い声と共に消えていった。
「…ちっ、やられたな。他に出口は…」
マタギは携帯電話の明かりを頼りに、脱出を試みる。
Posted by ねこまたぎ at 08:00│Comments(2)
│猫スペシリーズ
この記事へのコメント
マタギさん大ピンチですねえ!!
次回「マタギの不思議なダンジョン」
楽しみにしてます
で蓋を閉めたのは黒い背広姿の紳士ならぬ…マタギさんの上司だったりして(笑)
次回「マタギの不思議なダンジョン」
楽しみにしてます
で蓋を閉めたのは黒い背広姿の紳士ならぬ…マタギさんの上司だったりして(笑)
Posted by ハイジ at 2009年05月23日 12:49
ハイジ様
リアル迷子でランダムダンジョンは
勘弁願いたいものです。泣いちゃいます。
そして「紳士」という時点でウチの上司は
最も対極に位置するものであります。
…ねこまたぎの次回作にご期待ください!
リアル迷子でランダムダンジョンは
勘弁願いたいものです。泣いちゃいます。
そして「紳士」という時点でウチの上司は
最も対極に位置するものであります。
…ねこまたぎの次回作にご期待ください!
Posted by ねこまたぎ at 2009年05月24日 12:28