脱出!ねこまたぎ探検隊
「これだ、間違いない!」
力尽きかけたマタギを死地より呼び戻したのは、探検家としての執念と
大切な人への思い、そして主人公としての責任感であった!
彼は必死の思いで立ち上がり、遺跡を這いずって進み、階段を駆け上がり、
ついに出口を開くスイッチを発見したのである。
「へへ…将軍に…目に物見せてやらにゃあいかんな…!」
マタギがはやる気持ちを抑え、ゆっくりとスイッチを入れる。と、同時に
正面の壁が轟音を立てて左右に開いていく。
「よし、野郎見てやが…なっ!あれは…!」
開く壁の先に荒ぶる獣の姿が…!地獄と現世の境界を守護し、地獄の炎と
鋭い牙とツメで通行者を容赦なく断罪する、地獄の番犬…!
「…!」
「最後の試練って訳か…!面白れえ!俺が生き返るにふさわしいかどうか
てめえの目で確かめやがれえええええええええええ!!!!!」
マタギは拳を強く握り締めると、最後の試練へと飛び掛っていく!
「うおおおおお!!!
俺には殴れねえ!殴れねえよおおおおおおお!!!」
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